スポーツカーの黄金期90年代の車は今!!
皆様こんにちは!
GTNET横浜のいしてつです。
ここ最近は、スポーツカー黄金期と言われる90年代の車が、とてつもない人気を集めており、相場が高騰している車両も多数ございます…いや、ほとんど高騰しています。笑
現在のスポーツカーの相場についてはこちら
2016年現在 価格・相場が高騰しているスポーツカーは!?
これは様々な理由が考えられます。特に大きな理由として、ひとつは、海外への輸出です。もうひとつは、車両自体の市場流通量が激減しており、入手困難な状況にあるということです。
当然スポーツカーですから、オーナー様は少なからずスポーツ走行を楽しみます。そして、その熱が加熱していくと、ワインディングからサーキット、ノーマルからライトチューン、そしてフルチューンなど徐々に過激になっていきます。そして多くの車がクラッシュしていったり、キレイな体には戻れないほど過激なチューニングをされていきました。もちろん、一般道を走っていての事故、天災によるもの、走行距離◯◯万kmを走行し使命を全うしたものなど様々な理由によりスクラップになっていった車両も多々あります。すると当然のことながら、約20年も経った現在では、現存数が減っており、市場流通量は激減しているというわけです。
また、これら90年代のスポーツカーは、現在の車と違って、電子制御部品が少なかったため、運転する楽しさがあった、と私は思っております。
イグニッションキーを「回す」ことで、エンジンに火が入り、アクセルを踏めばワイヤー式のスロットルによりレスポンス良く吹け上がり、コーナー手前のフルブレーキでロックしないポイントを探り、ヒール・トゥでエンジン回転数を合わせたシフトダウンを行い、アンダーが出ないようにジワッとステアリングを切り込み、コーナー出口に向け挙動が乱れないようトラクションをかけながらアクセルをジワッと踏み込んで駆け抜けていく…
いかがでしたでしょうか?このブログをご覧いただいている30代〜の皆様は「うんうん」と頷く内容ではないでしょうか?しかし、現代の車は、上記のほとんどをコンピューターが行ってくれます。
メーカーは【進化】のために、最新の技術を駆使して新しい車を作ります。もちろんこれは素晴らしい技術であり、「安心・安全・高性能」というところでは、運動性能をアップさせながらも、世の中の交通事故を減らすなど、一般的には喜ばしいことばかりだと思われます。しかし、これに反比例して運転する楽しさは減っているように思われます。
私を含め、そのように感じている方々が、古き良き時代を思い出し、90年代のスポーツカーを手に入れようという傾向にあります。
では、実際に購入する方はどのような車両を求めているのか。それは、「コンディション」を重視していると言えるでしょう。ここで言う「コンディション」とは、サビがない、修復歴が無いなど一般的に状態の良いものを指すのはもちろんのこと、走行距離が多いけどメンテナンスをしっかりしていて過去の記録簿や明細がしっかり残っていたり、サビ処理を施したレストア・セミレストア車両など、好きな車を愛着を持って大切にされてきた車が好まれております。
これは実際のお話ですが、先日走行20万kmを超えたスープラを仕入れてきましたが、パッと見た感じでは10万kmも走っていないのでは?というようなキレイな外観で、下回りもサビが少なく、タイミングベルトも2回交換済み、その他の消耗品も含め交換されているパーツが多かったため、この車を見たお客様は一目惚れ。すぐにご契約をいただき、現在も気に入ってスープラに乗っていただいております。
このように、20年近く前の車ですから、20万km走っていてもおかしくはない時代になっています。そのため、購入を希望されているユーザーは走行距離はあまり気にされておらず、「コンディション」を重視している、というわけです。
それは、購入後ご自身が長い間、好きな車に乗りたい、といった心の現れだと思います。
しかし、現実はこのように状態の良いものばかりではありません。ではこういったコンディションの良い車に出会えなかった、または少し気に入らない箇所があった場合どのようにされているか。そう、ご自身でコンディションをアップさせるべく、消耗品を含め部品をしっかりと交換したり、サビなどを落とし、よりオリジナルに近い状態まで回復させるべく、レストア・セミレストアを実施するわけです。
国産スポーツを長く乗りたい!というニーズに各社が対応スタート!!
このように自身の愛車のコンディションをアップさせるためにリフレッシュするにあたり直面すること、それは「純正パーツの廃盤」です。特に使用感が顕著に出やすく、簡単に修復することができない内装パーツから廃盤になっていくため、比較的新しい車でも入手困難なパーツも多いものです。
先日も34GT-Rのお客様から「天張りやドアの内張りが欲しい」と言われましたが、当然のごとく廃盤。平成14年の車両ですから、15年間でこのように手に入らなくなってくるものです。良い状態をキープし、長い間愛車に乗りたいとお考えのオーナー様には本当に切ないことなのです。
しかし、この度自動車メーカー3社が名乗りを上げ、レストア及び一部パーツの再生産に取りかかることが発表されました!
参照元 http://www.mazda.co.jp/carlife/restore/
参照元 http://www.honda.co.jp/BEATparts/
日産 ヘリテイジ・パーツ・プログラム
特に驚きなのは、マツダのNAロードスターレストアサービスですね。レストア事業はメーカーがお客様と直接面談を行い、個々の車の状態や要望に合わせサービスを実施するとのこと。実際の作業はマツダ社内の施設を、テュフ ラインランド ジャパン株式会社よりクラシックカーガレージ認証取得を予定しており、より高いクオリティでお客様にお届けすることができるようになるそうです。
また、同サービスのパーツ再供給は、現在廃盤となっているパーツの一部を復刻するもの。ビニール生地のソフトトップやBS製SF325 185/60R14、NARDI製ウッドステアリング・シフトノブ等を、現在の技術で復刻していくとのことです。
オリジナルにこだわられるオーナーにとっては、涙が出るほど嬉しい話です。
同様に、ホンダ、日産もビート、スカイライン32GT-Rのパーツを再販していくとのことです。32GT-Rオーナーは待ちに待ったといったところでしょう。ダッシュボード、ドアの内張りなど是非是非再販していただきたいですね!
パーツの準備はできた!あとはどこで取り付けるかが大切です!!
メーカーの後押しを受け、愛車に長く乗り続ける準備はできました。あとはこれらのパーツをどこでどう取り付けるかが大切になります。もちろん、パーツの取付けだけでなく、それ以外の外装の補修や、コンディションアップには豊富な知識と経験、そしてそれをこなすだけの技術が必要となります。
実はGTNETでは既にレストアを実施し、ご覧になられたお客様から大変好評をいただいております。
板金塗装はもちろんのこと、レストアやボディ作成などマニアックな作業や高度な技術を要する塗装までこなすスタッフが常駐しており、スポーツカーのウィークポイントを理解した上で、オリジナル完全復刻からプラスαまで、様々な要望に応えてくれる店舗です。これまでの実績は多々ございますが、一部のブログをご紹介いたします。
スバル インプレッサ 22B-STi レストア Vol.18 ボディ編 No.6
スバル インプレッサ typeR→22B仕様製作 vol,2
S15 シルビア C-WESTワイドフェンダーKIT 加工取付けvol,2
これだけの作業ができる技術力はGTNETだからこそ!ここまで大掛かりなものに限らず、ちょっとしたことでもお気軽にご相談下さい。窓口はGTNET横浜でも受け付けております!
今後レストアに必要なパーツの再販が見込める車は!?
ここまで来ると、「自分の車もコンディションアップのリフレッシュができるようになるのでは!?」と期待してしまいますよね。私、いしてつの予想ではこの流れは更に加速すると考えております。その際に候補になる車両は、「新車販売台数及び現存数が多く、長く乗り続けたい!というようなマニアが多い」という車両だと考えております。
すると必然的に浮かび上がってくるのは…
この4車種は絶対と言っていいほど、メーカーが動き出してくるのではないでしょうか?日本が世界に誇れるMADE IN JAPANを、もっともっと長い間愛されるためにコンディションをアップし、大切にしていけるようにメーカー及び我々販売店・工場がサポートをしていける体制が作れるようになれば、これから先20年後もこれらの車を街中で見ることができるのではないでしょうか。または、こういったドキドキ・ワクワクするような車を、メーカーが新車販売してくれれば状況は変わってきますよね!メーカーの皆様!是非是非運転して楽しい車の開発・販売をご検討下さい!!!勝手に期待しております。笑